本日、2022年3月期通期の決算発表を行いました。 ユナイテッドの成長期待事業であるDX(※)プラットフォーム事業の事業進捗について、こちらのブログでご説明いたします。 DXプラットフォーム事業については、ユナイテッドの成長期待事業と位置づけ、 インベストメント事業・収益期待事業で創出した利益を基に、本事業の成長のために先行投資を行っております。 なお、2022年3月期のDXプラットフォーム事業ならびに インベストメント事業の成長戦略についてはこちらのブログをご参照ください。
1. 2022年度3月期DXプラットフォーム事業 通期事業進捗について
DXプラットフォーム事業の通期売上高は前期比△9%の2,335百万円、 営業利益につきましては前期比△189百万円の△382百万円で着地いたしました。
成長期待事業として、DXプラットフォーム事業セグメント全体、 その中でもオンラインプログラミングスクール「テックアカデミー」を提供する キラメックス㈱に先行投資を行ってきましたが、2021年3月期の成長から一転し、 2022年3月期は市場成長を上回るペースでの競争環境の激化に直面し、減収減益となりました。
2022年3月期第4四半期では、売上は前年同期比で売上はほぼ横ばいの664百万円、 営業利益については約201百万円増益の営業黒字で着地いたしました (2021年3月期第4四半期でテックアカデミーがTVCM出稿を実施したため、増益額が大きくなっております)。
最終四半期で㈱ブリューアスの売上・利益計上が集中したこと、 そして昨年度立ち上げたテックアカデミーワークスや、買収した㈱リベイスが順調に推移した結果、法人向け事業が個人向け事業の減収を補って、前年同期比ならびに前四半期比で増収増益となりました。
2. 2023年度3月期 全体事業方針およびDXプラットフォーム事業の事業戦略について
早川のブログにありますとおり、4月1日にユナイテッドとしてパーパスを策定いたしました。
パーパスの説明(ステートメント)に、
意志ある人に、知恵と機会を。
意志ある事業に、資金とノウハウを。
そして、両者が出会い、
互いの成長が、さらなる成長を生む。
成長の連鎖で、社会を満たしていく。
という一文があります。
これこそが我々ユナイテッドが社会に提供する価値であり、 パーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する」を形づくる事業のコアだと考えております。
その実現に向けて、成長期待事業であるDXプラットフォーム事業とインベストメント事業が両輪となり、 事業間連携を強化することでシナジーの創出を図ります。
それにより、社会貢献のインパクトと企業価値の向上を図っていくことが、ユナイテッド全体の事業方針となります。
また、成長期待事業間の具体的な連携についてご説明いたします。
DXプラットフォーム事業において、キラメックス㈱が運営するテックアカデミーを通じて、 デジタル人材の育成を行います。そして、テックアカデミーワークスや㈱リベイスが運営するJOOi(ジョーイ)を通じて、 デジタル人材と企業のマッチングを行います。そこから、インベストメント事業の投資先企業に対して、 成長に資するデジタル人材のマッチングを行うことで、投資先企業のバリューアップを図ります。
併せて、デジタル人材と企業のマッチング事業において、新規事業開発を強化してまいります。
これら全社の事業方針ならびに事業間連携方針に基づき策定した、 2023年3月期のDXプラットフォーム事業セグメントの事業戦略についてご説明いたします。
(1)「テックアカデミーの競争力強化」
ユーザーに選ばれる存在となり、再成長軌道に乗せられるよう、 教育体験や学習効率の向上に取り組み、競争力を高めるための投資を行います。 教育プロセスにおけるイノベーションは、今後社会で求められるさまざまなスキル教育においても大変重要です。
DXプラットフォーム事業セグメントの重要なグループ会社であるキラメックス㈱において、 樋口社長のリーダーシップのもと、㈱ブリューアスと連携しながら本テーマに取り組みます。
(2)「人材マッチング領域の拡大と新規事業への投資」
テックアカデミーワークスや㈱リベイスにおいて、 デジタル人材と企業のマッチングに取り組んでおりますが、 2023年3月期も両事業の成長に向けた投資を継続するとともに、 本領域において新規事業の立ち上げやM&Aを強化いたします。
本領域での事業を通じて、企業には成長に資する人材を、 デジタル人材には活躍の機会を提供していくことを実現してまいります。
(3)「DXソリューション本部とインベストメント事業の連携」
これまでDXソリューション本部で培ってきたDXコンサルティングサービスのノウハウを、 インベストメント事業における投資先企業の成長支援に展開いたします。
また、投資先企業での成功体験をDXコンサルティングサービスのクライアント企業に提供するなど、 ユナイテッドの知見や成長事業のインサイトを蓄積し、収益手法の多様化・極大化に取り組んでまいります。
上記の通り、DXプラットフォーム事業セグメントの2023年3月期は、 2022年3月期に続き、事業規模の成長は法人向け事業で牽引することを計画しておりますが、 パーパスの実現に向けた各事業の強みづくりや事業間連携に全力で取り組んでいく一年にしたいと考えております。
個人として、20数年に渡るベンチャー企業への投資活動や成長支援を行うキャリアを踏まえ、 早川をはじめユナイテッドの経営メンバーとパーパスを定めました。 知見、戦略、想いが一体となったパーパスだと考えています。
ユナイテッドのパーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する」の実現に向け、 役職員一同、一丸となって事業に邁進してまいります。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
注:デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation、略称「DX」) 企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること(経済産業省)