本日発表しました2024年3月期 第1四半期決算のダイジェストを私・山下より以下3点にてご説明いたします。
なお、詳細につきましては「2024年3月期 第1四半期決算説明資料」をご覧ください。
1.2024年3月期 第1四半期業績/通期業績予想進捗
2024年3月期 第1四半期業績につきましては売上高7,224百万円(前年同四半期比+51%)、営業利益5,361百万円(同+72%)となりました。
当四半期に有価証券の売却が集中したため、前年同四半期比で増収増益となりました。
通期業績予想進捗につきましては、
有価証券売却の影響により、営業利益以下の進捗率が100%を超過しておりますが、
今期は人材マッチング事業の中期的な成長に向けて、他事業にて創出された利益を先行投資する方針であり、業績予想は据え置きとしております。
2.株主還元の拡充
事業投資の継続に加え、資本効率向上を目的に株主還元の拡充を実施いたします。
前期までは、配当性向20%とした配当と自己株式の取得を実施していましたが、今期は以下の3点を実施いたします。
①配当方針を変更し、今期よりDOE4%または配当性向50%のいずれか大きい金額を配当金といたします。
②ユナイテッド発足10周年を記念した記念配当25円を実施します。
③2023年6月1日を効力発生日として1株につき2株の割合で株式分割を行いました。
上記を踏まえた今期の配当予想は、1株当たり配当金48円(前期比+26.5円)の増配予想となります。
また、総還元性向は56.8%(同+12.3pt)となる見通しです。
3.事業概況
投資事業 2024年3月期 第1四半期業績/トピックス
投資事業では、パーパスにもとづき、スタートアップの中でもよりハンズオン支援が必要であると考えられる
シード、アーリーステージへの投資に注力しています。
ハンズオン支援では、投資先支援組織であるユナイテッドベンチャーサクセス、UVSによる
戦略策定から実行まで行う一気通貫の支援に加えて、
人材マッチング事業との連携を通じた、企業フェーズに合わせた人材のマッチングを実施しています。
先述の通り、有価証券を通期計画から先行して売却したため、前年同四半期で増収増益となりました。
通期では計画通りに着地する見込みです。
今期は20社、10億円の投資実行を計画しております。
引き続き、当社投資事業の競争優位性を活かし、有望なスタートアップへの投資件数を拡大していきます。
<今期の新規投資実行(2023年7月末時点)>
<これまでの投資実績>
当期第1四半期時点での累計投資金額は約61億円、売却益は含み益と合わせて約532億円となっています。
教育事業 2024年3月期 第1四半期業績/トピックス
教育事業では、デジタル人材不足解消を目的としたデジタル人材教育と実践機会の提供によるスキルアップ支援を行っています。
また、生成AIに注力することで、AIの浸透が進む社会で必要となる学びの提供を行うことで、デジタル人材育成に貢献いたします。
売上高は生成AIコースの開講にあたり特別価格(※)でコース提供を実施したことにより
前年同四半期比で減収、営業利益は生成AIコースの広告費増加、および体制強化により前年同四半期比で減益となりました。
※「はじめてのプロンプトエンジニアリングコース」(定価149,600円)を2023年4月17日~5月28日の期間、55,000円で提供
教育事業は、テックアカデミーにおいて競争環境が激化したことで、売上高が減少傾向となっていましたが、
前期第4四半期よりYahoo!テックアカデミー、生成AIコースに注力し、回復傾向となっており、今後、再成長を計画しています。
前期は受講生に対する付加価値向上のため、実践機会を提供するテックアカデミーワークスに注力しておりましたが、
今期は、より成長確度を高めるため、ヤフーテックアカデミーと生成AIコースに注力いたします。
直近のトピックスとしては、ヤフーテックアカデミーが経済産業省の「リスキリングを通じたキャリア支援事業」に採択されました。
2023年秋には第2期の募集開始を予定しています。
人材マッチング事業 2024年3月期 第1四半期業績/トピックス
人材マッチング事業では、スタートアップにフォーカスし、
企業のフェーズに合わせて、転職/副業/フリーランスなど適切な契約形態でマッチングを行っています。
そして、求職者には多様な形で就労機会を提供することで、人材の流動性を高め、新たな産業の創出に貢献いたします。
売上高は前期実施した3件のM&Aにより前年同四半期比で増収、
営業利益はのれん償却費、およびカソーク㈱の広告費増加により前年同四半期比で赤字幅拡大となりました。
前期からのM&A実施により、継続的に登録者数が拡大しています。
利用社数は前年同四半期比で増加しましたが、ココドルのPMIが順調に進まず、前四半期比では減少しました。
今期よりココドルはカソークと合併・組織再編することで、あらためて拡大を目指します。
直近のトピックスとしては、新たにONX株式会社を子会社化いたしました。
ONXでは副業、フリーランスとして活躍する人事領域のプロ人材と企業のマッチングを行い、
人事領域の戦略立案から実行までサポートいたします。
アドテク・コンテンツ事業 2024年3月期 第1四半期業績
アドテク事業において、前期上期に広告予算が集中したため前年同四半期比で減収減益となりました。
本事業では、今期通期において安定的な営業利益の確保を計画しています。
以上、2024年3月期 第1四半期決算ダイジェストについてご説明いたしました。
引き続きパーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」にもとづき
コア事業の成長により企業価値の向上に努めるとともに、社会をより善い方向へ進めることに貢献してまいります。