ユナイテッド株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 執行役員:早川 与規、証券コード:2497、以下「ユナイテッド」)は、KAERU株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:岡田 知拓、以下「KAERU」)へ出資いたしました。
■KAERUの事業について
KAERUは「誰もがお買いものを楽しみ続けられる世の中にする」をビジョンに掲げ、認知症を患う人向けのプリペイドカード式決済サービス「KAERU(読み:かえる)」を提供するスタートアップです。
日本の高齢化が進むにつれて認知症患者は増加しており、2060年には1,154万人に到達すると見込まれています*1。認知機能が低下してしまう高齢者は自身での金銭管理が難しく、家族が管理をする際も遠距離の場合にかかる負担が大きい等、完全にケアすることは難しくなっています。また、高齢者を支援する介護施設においても金銭管理は手間がかかるほか、盗難などトラブルの元になってしまいます。
KAERUはこのような課題を解決するべく、高齢者の金銭を管理できる、見守りキャッシュレス金銭管理サービス「KAERU」を提供しています。家族がプリペイドカードに入金をすることで、高齢者自身が金銭管理不要で使うことができ、家族は利用状況を確認できます。また、利用上限に制限がかけられ、在宅介護の職員にカードを預けて買い物代行を行うことも可能です。
*1:厚生労働科学研究成果データベース『日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究』
■ユナイテッドによるKAERUへの出資の背景
高齢化に伴い、国内の認知症患者の数は急増しています。そんな中、核家族化の比率も高まっているため、高齢者や認知症患者の金銭管理の需要は拡大していきます。介護施設においても施設利用者の金銭管理業務は、職員の業務負担が大きいだけでなく現金の盗難発生等、事業者にとって致命的なリスクが発生することも懸念されます。
「KAERU」は、家族がプリペイドカードに入金することで、高齢者の金銭管理が不要であり、家族からも利用状況を確認できる点が強みです。また、代表の岡田氏は現場の課題を深く理解するため専門資格を取得して介護訪問ヘルパーとしても活動しており、現場課題に対する深い知見が備わっています。
ユナイテッドは、KAERUの掲げるビジョン「誰もがお買いものを楽しみ続けられる世の中にする」に共感するとともに、国内の認知症患者に対する金銭管理問題を解決する上で欠かせないサービスになっていくことを期待し、この度の出資を決定いたしました。
■今後の展望
KAERUは、今回調達した資金で家族信託の紹介や保険販売等での実績作りを行っていく予定です。ユナイテッドとしても、KAERUの事業拡大とさらなる成長に向け支援してまいります。
ユナイテッドは今後も、有望なビジネスモデルを持つベンチャー・スタートアップ企業への投資を積極的に行ってまいります。
■ユナイテッド株式会社 投資事業について
ユナイテッドは「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」をパーパスに掲げ、投資事業、教育事業、人材マッチング事業の3つをコア事業としています。
投資事業においては、インターネットビジネスの黎明期から20年以上に渡って数々のベンチャー・スタートアップ企業に投資を行い、投資先企業の成長・EXITに寄り添ってまいりました。
現在は国内のシード~アーリーステージのベンチャー・スタートアップ企業を主な投資対象としております。投資はすべて自己資金で行っているため、柔軟かつスピーディーな意思決定が可能です。
投資後には、長年の事業運営・投資経験により培った事業・組織運営ノウハウの提供、及び資金調達・EXIT支援等を行っております。加えて、ハンズオン支援部隊であるUVS*2が事業戦略立案から実行に至るまで、事業成長のための一気通貫の支援を行います。
*2 UVS(UNITED Venture Success):キャピタリストチーム、バリューアップチームメンバーによって構成されるハンズオン支援部隊
■会社概要
出資先名 :KAERU株式会社
本社所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町17番2号 兜町第6葉山ビル4階
設立日 :2020年10月9日
代表者 :代表取締役 岡田 知拓
事業内容 :高齢者見守り機能付きキャッシュレスソリューションの提供
URL :https://kaeru-inc.co.jp/
ユナイテッド株式会社
本社所在地:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-2-5 MFPR渋谷ビル
設立日 :1998年2月20日
代表者 :代表取締役社長 兼 執行役員 早川 与規
事業内容 :教育事業、人材マッチング事業、投資事業、アドテク・コンテンツ事業
URL :https://united.jp/