本日、2023年3月期通期の決算発表を行いました。
併せて、私・金子から、コア事業の事業進捗ならびに2024年3月期の事業戦略について
本ノートで説明いたします。 なお、業績等につきましては山下のノート、ならびに決算説明会資料をご参照ください。
2023年3月期の期初にパーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」を策定いたしました。
それに伴い、「教育事業・人材マッチング事業・投資事業」の3事業をコア事業に設定いたしました。
コア事業設定の詳細はこちらのブログをご参照ください。
そして、各事業の強化や事業間連携強化によりシナジーを創出することで、
ユナイテッドとしてユニークな企業体を目指し、社会課題の解決に取り組み、社会の善進を図ります。
今期より、決算上もこの3つのコア事業と収益期待事業の4つの事業セグメントにて開示を行います。
①教育事業について
2023年3月期は、競争環境の激化による顧客獲得コストの上昇や顧客獲得数の減少など逆風が吹く中で、
テックアカデミーワークスにおいて、卒業生に対して実践の機会の提供することによる競争優位性の強化や、
カリキュラムや受講体験などサービスの質向上に取り組んだ一年でした。
広告宣伝費を2022年3月期比で大幅に削減する中、売上高が第1四半期から第3四半期にかけて逓減していく形になりましたが、獲得効率を改善することで売上高広告比率を抑制するなど収益性を改善することに努めながらも、4Qには新規獲得受講者数が底を打ち回復トレンドに入ることができました。
また2023年1月にはヤフー社との連携によりYahoo!テックアカデミーを開講し、これまでキラメックス単体では獲得できていなかった受講者様へのリーチや、より実践的なスキルを持ったエンジニアを育成するプログラムの提供を開始することができました。
2024年3月期については、回復トレンドにあるテックアカデミーの既存コースやテックアカデミーワークスにより安定的に
収益を創出しながら、Yahoo!テックアカデミーの継続的なサービス提供や、昨今多くの注目を浴び、ビジネスパーソンによる活用ニーズの高いChatGPTをはじめとするGenerative AI(生成AI)にフォーカスした新規コースの開講により再成長を遂げる一年にする計画になっております。
また人材マッチング事業との連携による新規コースの開講やテックアカデミーキャリア(転職紹介)なども推し進め、
更なる成長の基盤の構築に努めてまいります。
②人材マッチング事業について
人材マッチング事業において2023年3月期は実質的な立ち上げ初年度であり、既存事業であるデザイナーのマッチング事業「JOOi」を展開するリベイスやテックアカデミーワークスの成長に加えて、M&Aを通じた事業ポートフォリオの拡充に努めた一年でした(2024年3月期よりテックアカデミーワークスは教育事業セグメントに含まれます)。
2023年3月期では、株式会社ココドル、イノープ株式会社の連結グループ化、ならびにカソーク事業の事業譲受による
カソーク株式会社の新設など3件のM&Aを実施しました。まだ小さいながらも、既存事業の成長とM&Aによる
事業ポートフォリオの拡充により、KPIである利用社数は前年同四半期比で+150%と増加しております。
人材マッチング事業については、2024年3月期は継続して投資期と定め、来期以降の事業成長ならびに収益化に向けて
積極的に先行投資をして参ります。
具体的には、カソーク株式会社によるココドル株式会社の吸収合併を通じた経営資源の集約による競争力強化、
人材マッチング事業会社間での事業シナジーの追求、投資事業との連携、そしてM&Aの実施による
事業ポートフォリオ拡充により、事業成長を加速してまいります。
③投資事業について
投資事業では、シード~アーリーステージのスタートアップを中心に、資金提供および投資先のハンズオン支援を実施しています。 継続的に投資件数、投資金額を拡大しており、2023年3月期では、18社・825百万円の投資を実行いたしました。
第4四半期には、新たに6社に対して投資実行いたしました。なお、2023年3月末時点での保有株式に対する評価は、
時価総額約125億円、含み益約80億円となっております。
また、投資先であるエキサイトホールディングス㈱が、東京証券取引所スタンダード市場に上場いたしました。
2024年3月期は、年間20社・10億円の投資実行を計画しております。また、キャピタリストとストラテジストによって
構成される投資先支援組織UVS(UNITED Venture Success)が実行する、投資先へのハンズオン支援についても
引き続き強化し、バリューアップを行ってまいります。
ユナイテッドのパーパス「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」の実現に向け、
役職員一同、一丸となって事業に邁進してまいります。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。